REINS(レインズ)とは?
2022年03月18日
Real Estate Information Network System
この頭文字を取って「REINS(レインズ)」というものが不動産業界には存在しています。
一言で表すと、“不動産業者しか見ることの出来ないポータルサイトのようなもの” です。
こんな感じで、取り扱い業者が明記されており、物件概要や販売図面等もダウンロードすることが可能です。
※上の画像では取り扱い業者はマスキングしています。
レインズがあることにより、売りたい方・買いたい方(厳密に言うと賃貸もあります)それぞれに下記のようなメリットが生まれます。
・売りたい方:自分の物件の売却を依頼している不動産業者だけでなく、全国の不動産業者が抱えている購入見込客にご紹介することが出来ます。また、成約事例の登録が行なわれる為、各業者による査定価格のバラつきが起こりにくくなります。(適正価格の把握)
・買いたい方:たくさんの不動産業者に問合せや訪問をせずに、1社からたくさんの物件情報を紹介して頂くことが出来ます。取り扱う情報量に各社の差が無ければ、担当するエージェントの相性・力量を基に相談先を決めることができ、より満足度の高い住宅購入をする可能性が高まります。
いかがでしょうか?因みにレインズは「不動産流通機構」という国土交通大臣より指定を受けたシステムで、その名の通り「不動産を流通させる」ことを目的としているものです。
レインズがあることで、売る方・買う方・そして我々不動産業者にもメリットがありスムーズに不動産の流通を促進させる大きな役割を担っていると思います。
【不動産業者にはレインズに登録をしなければならない場合があります】
我々不動産業者は、売主様より下記①②の種類で媒介契約(売却依頼)を頂いた場合、レインズに必ず一定期間以内に登録をしなければいけないというルールがあります。
①専属専任媒介契約→レインズへの登録義務有り
②専任媒介契約→レインズへの登録義務有り
③一般媒介契約→レインズへの登録は任意
※ここでは、それぞれの媒介契約の種類の説明は省略させて頂きますが、簡単に言うと「1社に依頼した場合は登録義務有り」という感じです。
・・・と、ここまではレインズの概要やルールなどを簡単にご説明しました。
レインズをきちんと利用すれば、皆様にメリットがあることはご理解頂けたのではないかと思います。
ただ、ここ栃木県内の実態としては市場にある物件の半分位(?)しかおそらく登録されていないと思われます。(肌感覚)
前職の埼玉・東京のエリアでは、全体の9割位(?)の物件情報の登録がありました。(こちらも肌感覚)
登録をしていない業者様の中には、悪意を持っていない方ももちろんいると思います。
(登録の仕方が分からない、そもそも義務なのも知らないなど)
こんなことを書いてしまうと、良く思われない不動産業者様もいらっしゃると思います。
ただ、それにより最も不利益を被ってしまうのは言うまでもなく売りたい方です。
“そういった情報は一人でも多くの方に知って頂きたい”
“不動産業界全体が、ホワイトなイメージで適正な競争のある業界でありたい”
そんな個人的な願いから、このブログに思い切ってこの内容を発信しました!
【不動産の売却を検討されている方から不動産業者へのおススメの一言】
「レインズに登録してくれますか?」
以上です。この位にしておきます(笑)