価格交渉について
2022年10月18日
不動産を購入しようとする時、価格交渉をする場合があります。
今回は、そんな時に役に立つ(?)かもしれないことを皆様にお伝えします。
前提として、我々不動産業者が仲介として取引する場合、売主様より「この金額で売って欲しい」という依頼を受け、販売活動をします。
ほとんどの場合、我々不動産仲介業者は事前に「〇〇万円までだったら値下げしていいよ!」というようには売主様から言われておりません。(少ないですが例外もあります)
前提条件は上記の通りとして、そこで購入検討者様より良く聞かれるケースのご紹介です。
「値下げしてくれたりするんですか?」
「いくらまで安くなりますか?」
「〇〇万円になりますか?」
う~ん…気持ちはすごく良く分かります。
購入する側はなるべく安く買いたいものですからね。。
ただこの質問に対し、我々仲介業者は「予想」で答えることはできるのですが、あくまでも予想ですので正式には「分からない」ということになります。
それでは実際に上記の質問通り、口頭で売主様に聞いてみたとしましょう。
多くの売主様は、このように思うはずです。
「え…足元見られてる…?」
「本当に買うつもりあるの!?」
「ここでOKしちゃって、それでその人が買わないってなったらその先はその値段でもOKって思われてしまうなぁ…」
そうなんです。「口頭だけの情報で交渉してみる」というのは売主様にとって軽い印象を受けてしまうことが多いのです。
上記を鑑みて、ケース・パターン別のアドバイスをさせていただきます。
【ケース①】
~割と良いな、とは思っているものの、価格交渉が成立したとしても購入するか検討を要する場合~
プランA:不動産会社の担当者に口頭で所見を聞いてみる。(売主様には実際に交渉しない)
プランB:上記プランAを聞いた上で、ある程度はっきりした金額を知るために口頭で売主様に交渉してもらう。
【ケース②】
~「〇〇万円だったら購入したい。」や「購入するつもりだが少しでも安くなると嬉しい。」などのケース~
このようなケースで売主様に口頭だけで交渉するのは、絶対にお勧めしません。
理由①最終的に金額が下がらなくても購入するつもりだったとしても、「足元を見られた」と感じられてしまい、「その人には売りたくない」と言われてしまうリスクがあるため。
理由②売主様からすると本当に買うのか分からないような申し出には、同様に本気で悩んでいただけないことがあるため。売主様は「なるべく高く売りたい」。買主様は「なるべく安く買いたい」。そんな利益相反の立場上、簡単に申し上げると「お互いに腹の探り合いになってしまう」ということです。
…それでは、ケース②の場合はどうすれば良いと思いますか??
答えは、“書面を用いて交渉する”です。
※これは弊社で使用している購入申込書(買付証明書とも言います)です。
ご覧の通り、「どの不動産を・いつ・どんな条件で・誰が購入する」というものとなっており、これに署名・捺印の上、この書面を用いて売主様に交渉します。
あなたが売主様の立場だったらどうでしょうか?
本気度が伝わりますよね。現実味を帯びますよね。
結論
本気で購入したいのであれば、きちんと書面を用いて交渉しましょう!!
割と価格交渉が出来る物件もありますからね。
交渉したいな、と思ったら、まずはご相談ください。
参考となれば嬉しいです。