住宅ローン金利は上昇するのか!?
2022年06月09日
「住宅ローン金利が上がる?」
そんなコラムや記事を目にすることが多くなってきました。
実際にアメリカでは、政策金利の上昇に伴い住宅ローンの金利も上昇しています。
「なので日本も金利上昇局面を迎えるのではないか?」と予想・心配されるのでしょう。
確かに、固定金利であるフラット35の金利推移を確認しますと、今年1月と6月の金利は1.30%→1.49%と、半年で0.19%も上昇しています。
2019年には1%を切っていたので、約3年間で0.5%位上昇したこととなります。
「じゃあ、これからも金利は上がるっていうことじゃん?」
という声が聞こえてきそうですが、もう少し詳細を見てみましょう。
固定金利は、「10年国債」の利回りを基準として金利が決定されます。
この固定金利の上昇は、コロナ禍に対してアメリカが200兆円規模の経済対策をした(世の中にお金をジャブジャブ投入した)結果、国債の利回りが良くなり、金利が上昇したと言われています。
イメージを簡単に言うと、「固定金利は世界の景気に影響を受けやすい」ということとなります。
対して、変動金利はどうでしょうか?
変動金利は、「短期プライムレート」を基準として金利が決定されます。
短期プライムレートとは、金融機関が企業に1年以内の貸付をする際の金利となります。
そして、短期プライムレートは日銀の政策金利に連動します。
ということは、日銀次第ということですね。
日銀の方針はどうなのでしょうか?
なんとなく皆さんも「マイナス金利」という言葉を聞いたことがあると思いますが、日銀は金融緩和を継続しています。
これは、日本の不景気を好景気にすることを目的としています。
ここで焦点となるのは、「今後日銀は政策金利を上げるのか?」という所になるかと思います。
現在の日銀のトップの黒田総裁は、就任当初から消費税増税などに対抗して金融緩和を推奨・継続してきました。
ただ、黒田総裁の任期は来年の4月までとなっています。
連日、ニュースで取り上げられている円安。しかし賃金が上がらない現実。※偶然に韻を踏んでいます(笑)
ここにどう挑むのか、次の日銀総裁の方向性によって、住宅ローンの金利(特に変動金利)が上がるか否かが変わってくるのだと、個人的には考えています。
結論
長くなりましたので、雑ではありますが(笑)
・固定金利は徐々に、少しずつ上がっていくだろう。(ある程度で止まるか。)
・変動金利は今年度は変化が殆ど無く、日銀総裁交代後どうなるか。もしかしたら固定金利と同様に徐々に上がっていくかもしれないが、日本の景気が良くなるとは思えないので大きな目線でみるとあまり変わらないのではないか?
と個人的な予想をしてみました。
責任は負えませんので悪しからず。あくまで一意見としてお考えください!